アスペルガー症候群の特徴と症状・治療法

アスペルガー症候群の治療法

 

広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)のなかで、高機能(正常な知識とかなり優れた言語使用(表出言語)能力をもつ)であるものには、高機能自閉症と、アスペルガー症候群(アスペルガー障害)があります。これら二つを高機能自閉症スペクトラム障害といいます。

 

「高機能自閉症スペクトラム障害」高機能自閉症とアスペルガー症候群の治療法として代表的なものは以下のものです。治療年齢、実地方法・場所、特徴、およびその長所と短所についてより詳しくは、『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004をご参照ください。

 

●応用行動分析(ABA)
●TEACCH(自閉症、および関連のコミュニケーション障害のある子どもに対する治療と教育)
●デンパー治療モデル
●社会生活技能グループ
●教育的支援
●言語コミュニケーション療法
●機能的行動分析
●薬物療法
●感覚統合療法
●個人心理療法

 

このうち、アメリカ合衆国で行われている「教育的支援」は、就学前から大学時代を通して行われるもので、治療の場所は学校です。環境への適応と環境の変更、および学問的目標を掲げることに特徴があります。長所は、アメリカ合衆国連邦政府の法律によって権限が与えられている小学校から高校までを通じ、学校側との交渉が可能で、個人的必要に合わせることができると言う点です。

 

日本ではまだ、お子さんのそれぞれの特徴やニーズに合わせて教育の場で治療を行っていく体制が十分ではないように思われます。今後、受け入れ体制の整備等が求められます。